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世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」認定5周年記念シンポジウムに参加しました。

 3月5日(日) 世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」認定5周年記念シンポジウムが、つるぎ町就業改善センターにて開催され、辻校から2名の生徒が参加しました。

 

 

 2年次生の桑岡優李さんと美馬李音さんは、昨年度に引き続き参加した「聞き書き事業」について、その活動報告をしました。

 「聞き書き」とは、まず、様々な分野で活躍する名人の方にインタビューを行い、それを録音します。その後、その話し手の言葉を一字一句すべて書き起こし、ひとつの文章にまとめるという手法のことです。 仕上がった文章からは、話し手の語り口や人柄が浮かび上がり、「聞き書き」を通して、名人の知恵や技、その生き様やものの考え方などを学ぶことができます。

 今年度は、脇町の農業の名人、祖父江利江さんへの聞き書きを行いました。祖父江さんは、交流促進宿泊施設「美村が丘」の運営の中心としても、活躍されています。

 2人が行った「聞き書き」は、「愛する百姓~人生の旅を経て~」というタイトルで、作品集として一冊の本にまとめられています。

 

 

 <2人の「聞き書き」を終えての感想(抜粋)を紹介します>

・祖父江さんは、たくさんの経験をされている中で、人一倍の努力があったからこそ、現在も努力し農業を続けておられるのだと感じました。日々努力される中で「困ったことはない」と言えるくらいの幸せを手に入れている祖父江さんは、とてもかっこいいです。「聞き書き」を通して、努力することの大切さについて学ぶことができました。

・「美村が丘」の運営のご苦労を伺うと、「たくさんの人の手助けがあって難なく過ごせたんです。」と笑顔で話してくださいました。それを聞いて、私は人との繋がりの大切さについて改めて考えました。祖父江さんご自身が、周りの人を大切にしてきたからこそ、周りの人が助けてくれるのだと思いました。「美村が丘」の素敵なところをたくさんの方に伝えていきたいと思います。